熊本大学合氣道部

お知らせ

2022年06月7日

合気道部に入部して(2)

 私が合気道部に入ろうと思ったきっかけは、三つある。
 一つ目は、武道というものに長年魅力を感じていたことだ。道着を着て礼儀正しくふるまい、静かに相手と技を繰り広げる姿にかっこよさを感じていた。そこで中高と武道である柔道部か剣道部への入部を悩んでいたがなぜか武道場への敷居をものすごく高く感じ、結局別の部活動に入部していた。大人になっても武道はできるがせっかくチャンスがあるならと、今までの想いと重なって入部を決めた。
 二つ目は、運動ができることだ。週 3 日運動すれば筋力の衰えも防止できるし、体をよく使うのでヨガ的な気持ちで行えると思った。また、合気道は老若男女ができるといわれていて様々な技を習得し、護身術としても使える。いざとなれば自分で自分の身を守れると思うと、気持ちが楽になり、人と対等かそれ以上の気持ちで接することができ、行動範囲も広くなると思った。
 三つめは、実はこれが一番の入部の決め手だが、精神力を鍛えたいと思ったことだった。運動する武道なら、空手や柔道、テコンドー、少林寺拳法など大学にはたくさんの部活がある。その中で合気道を選んだのは、ほかの武道とは違いなにか精神統一と理論が確立されているように感じたからだ。もちろん、ほかの武道も開祖によってその意義などが考えられていると思うが、スポーツとして武の力を最大限生かし相手を倒すといったものが多い。それに対し合気道というのは、その名前からして怪しそうだがそれ相応の道がありそうだと思ったのだ。
 合気道部に入部して一か月ちょっと経った。はじめは不自然な動きや自分が今までにしたことがない動きが多く、戸惑いを感じ、終始おもしろかった。力を入れない方が効果的というのが興味深く、先生は脱力しているのに力強く握っている自分がいとも簡単に吹き飛ばされるのだった。技を掛ける側は、脱力して最小限の動きしかしないので、そこまで疲れないというのも不思議だった。むしろ、技をかけられて受け身をとる方が体力を使う。また、投げられたり、腕や手首をひねらされたりするが、痛みは一瞬で10 秒くらいしたらいつもどおりの感覚になる技が多いのもおもしろい。戦う相手が戦う気を失せてしまうというのも分かる気がした。まだ一か月しか経っていないので、技の名前とかは全然わからないが今後覚えて習得していきたい。
 
(令和4年4月27日入部)